流行り、人を救うファンタジーとは?「ディズニー」「ラ・ラ・ランド」「星野源」にみる共通点
窮屈で怒りが充満した満員電車。
SNSで人と比較し、劣らないように嫌われないように気を遣う・・・。
そんな中、人々が拠り所とするコンテンツとは?
現代は息苦しいが、便利な社会だ。
例えば満員電車の中では、スマホとイヤフォンがある。画面を凝視すればスマホゲームの世界に入ることができるし、目をつぶれば音楽の世界に没入することができる。
息苦しさが増している世の中で、救いのコンテンツが人々の逃げ場所となっている。
そんな中、流行るコンテンツの趣向としても、以下3点の傾向を持つことがヒットの大きな要素になることが多くなってきた。
それは
「①現実から離れていること」
「②没入しやすいこと」
「③気分を少しでも明るくさせてくれること」だ。
これは先に述べた満員電車の例からも明白である。
これらを満たすものが、気分を好転させる、「上質なファンタジー」となるのだ。この3点セットを「ファンタジー3か条」と命名しよう。(ネーミングがダサいね)
具体的なコンテンツで実例を出していこう。下に挙げるコンテンツは
すべて3か条を満たしている。
◆「東京ディズニーランド」 殿堂入りSランク
もはや言及する必要もない。3か条をハイレベルで満たした、ファンタジー界の最高峰だ。千葉の広大な土地を活かし、人々に現実を忘れさせる最高峰のファンタジー空間を提供する。来場者数はとどまることを知らず、様々なエンターテインメントがしのぎを削る中でも圧倒的な地位を築いている。
◆「ラ・ラ・ランド」
2017年、日本国内興行でも大ヒットしたミュージカル映画。
登場人物は色鮮やかな服を身にまとい、楽しく踊る。踊りながら宙に浮いたり、パラレルワールドが表現されていたり。とにかく素晴らしい映画。
◆「星野源」
コンテンツでもなく場所でもなく人である。勢いは留まることを知らない。アーティスト面で言うと、星野源の作る曲には上質なエンターテインメントの中に、「明るさ」が入っていることが特徴としてある。その明るさは前時代的な「アゲアゲ」ではなく、微笑んでゆらゆらと踊るような「ウキウキ感」をもたらせてくれるものだ。
3か条でいうと、③の特化型である。
俺も人に明るいファンタジーを与えられるような人間になれればよい。